神戸新聞社
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働き方を考える

編集局整理部

育休通じて磨かれた
「生活者」としての感覚

山岸 洋介

YAMAGISHI YOSUKE

社会部、北播総局、姫路支社、報道部、北摂総局を経て、2018年4月から編集局整理部。
2004年入社

  

 小学2年から1歳まで、4人の子どもがいます。「この少子化時代に」とよく驚かれますが、共働きの妻と毎日ヘロヘロになりながらも、楽しく育児しています。
 家のことは夫婦で等しく―というのがわが家の鉄則。妻がフルタイムで働いている一方、私の仕事は昼から夜中までのパターンが多いため、最近は炊事洗濯から子どもの送り迎え、いわゆる「名前のない家事」まで、周囲が絶句するほど家のことを担っています。きっかけは、末っ子の誕生時に取得した育休(2018年7月下旬から40日間)でした。
 当時は整理部に異動してきたばかり。それまでの外勤記者とは異なり、ニュースの価値判断、見出し、レイアウトを担当する内勤部門です。仕事に慣れないまま職場を離れる不安、ローテーションで働く同僚に負担をかけるかも…という思いもありましたが、先輩の「初心者が1人減ったくらい影響ないから、思う存分やっといで」という一言で気持ちが楽になりました。
 4人目ともなれば、おむつ替えや沐浴(もくよく)を楽しみ、ミルクを飲む顔に癒されて…なんて新米パパ時代のように甘美な日々はなく、目の回るような忙しさ。でも、上の3人を抱えながら新生児を世話し、家事の一切をやっているうち、自分には地に足のついた「生活者」としての感覚が足りていなかったのでは、と気づかされました。
 事件事故や行政の取材は重ねてきましたが、私たち新聞記者の取材対象は社会そのもの。地域に暮らす“普通の人たち”がどんな困りごとをしていて、何に喜びを感じるのか。そんな感度が欠かせません。育休を通じ、大切なことを再認識できた気がしています。

※2018年