神戸と姫路の2本社、東京・大阪・東播(加古川)の3支社と、兵庫県内にある7総局、16支局に200人以上の記者を配置し、兵庫県全域をフィールドに取材を続けています。阪神間から日本海沿岸部、淡路島まで広い範囲に情報を届けます。
事件、事故はもちろん、政治、行政、選挙、教育、医療、科学、防災など、私たちの日々の生活にかかわる幅広い分野を取材対象にしています。神戸市内が主な対象地域ですが、兵庫県全域や大阪なども随時、カバーします。防災の分野では、2025年に迎える阪神・淡路 大震災30年の節目に向け、教訓を未来につなぐ取材を進めています。また医療では、県内 の医療楕報や患者の闘病記をまとめた「病を知る一ひょうご」などに取り組んでいます。
電子版「神戸新聞NEXT」のほか、ヤフーニュースなどの外部ポータルサイトやデジタルサイネージなど、さまざまな電子媒体にニュースを配信。スポーツ、経済、おでかけといった専門サイトの運営も行っています。また、X(旧ツイッター)やフェイスブック、LINE、インスタグラムなどを活用し、SNSを通じてユーザーとの関係性を深める取り組みもしています。
兵庫県内の企業や地場産業、経済活動を取材します。金融・財界や製造、流通・農業など業種に分けて担当し、横断的な取材にも力を入れています。県内の経済ニュースに特化したひょうご経済面を持ち、全国の地方紙の中でも充実した経済面を誇ります。社長などに迫るトップインタビューや企業の戦略を深掘りする企画、農林水産の現場レポートなど、多彩な紙面は読者から高く評価されています。
美術、学術、文芸、囲碁・将棋などの文化分野の取材と、舞台、音楽、映画、放送といった芸能分野の取材を主に担当し、文化面をはじめ朝夕刊の各ページに記事を掲載しています。水曜日と金曜日の「eスタイル」面でエンタメやカルチャー情報を発信。電話で読者の声を聞く人気コーナー「イイミミ」、投稿欄の「発言」で読者との双方向の紙面づくりを進めています。
プロ、アマを問わず幅広くスポーツを取材。神戸はJリーグ「ヴィッセル神戸」、ラグビー「コベルコ神戸スティーラーズ」、サッカー女子「INAC神戸レオネッサ」、西宮はプロ野球「阪神タイガース」の本拠地であるほか、兵庫県は高校野球や高校駅伝を筆頭に全国制覇を果たしてきた競技が数多く、歴史に残る名勝負を取材してきました。地域スポーツの報道は読者の厚い信頼を得ています。
事件、事故などさまざまな出来事やスポーツニュースの写真、連載企画を担当。紙面・ウェブともにビジュアル化が求められる中、ドローンや自動撮影装置をはじめ最新の機材も駆使し、大型写真企画など映像表現に多角的に携わっています。電子版「神戸新聞NEXT」などで使用する動画取材にも積極的に取り組んでいます。
本紙取材部門をはじめ、通信社や友好紙から送信される原稿のニュース価値を判断し、掲載面の割り振り、扱いを決定。見出しをつけ、レイアウトします。政治、国際、経済ニュースを担当する硬派グループ、社会面を扱う軟派グループ、スポーツ面の運動グループ、文化・くらし・芸能・レジャーのフィーチャーに大別されます。
県内各地域のきめ細かい情報を届ける地域ニュース面を担当。本社、支社、総局から送られてくる記事をもとに、地域の特色や課題を考慮しながら紙面編集しています。
イラスト、図版、カラーコーディネートを担当しています。ニュースを分かりやすくビジュアルにお届けする図解作成なども担当しています。
編集の最終関門で原稿、見出し、図表、数字、固有名詞などをチェック。事実関係、適切な表現の在り方なども審査しています。
姫路本社と、東播(加古川)、大阪、東京の3支社、兵庫県内7総局16支局に、記者を配置しています。「もっといっしょに」を合言葉に、地域パートナー宣言に沿って地域の情報を取材、発信する最前線です。
このうち最大規模の姫路本社は、姫路市をはじめ西播磨の5市6町を、編集部と5支局でカバーしています。日々の事件事故や行政のニュースはもちろん、世界遺産・国宝姫路城、勇壮さで知られる灘のけんか祭りなど、地域発の話題を取材します。
また過疎化や少子高齢化など、地域の課題をじっくりと掘り下げ、連載記事などにして読者に伝えています。
ある神戸新聞記者の一日
新聞の「顔」といわれる社説と1面コラム「正平調」、署名入りコラム「日々小論」を毎日執筆しています。政治、経済、事件・事故、生活、文化などさまざまな分野で取材経験を積んできた記者が、その蓄積をもとに日々のニュースを分析し、論評する部署です。問題点を浮き彫りにして、解決策を提言したり、多様な議論を促したりする役割も担っています。
日曜日付「オピニオン」のページの「編集委員インタビュー」、コラム「あ・ん」などを担当しています。読者の投稿写真で構成する「昭和のアルバム」も受け持ちます。
新聞社のデジタル戦略を考える部署として、2019年10月にDX推進部が創設、2023年3月にDX推進局に改編し、ユーザー・コミュニケーション部とデジタル企画部の2部制となりました。デジタル新商品の開発や電子版「神戸新聞NEXT」のリニューアル、NEXT会員獲得に向けたマーケティング、プロモーションを担当しています。同時にデジタル基軸とした新規ビジネスの開発を担っています。EC(イーコマース)「神戸新聞いいモノがたり」やデジタル写真販売事業をスタートさせ、神戸市スマートシティ事業などにも参戦しています。年間約20~30の配信番組やオンライン番組「神戸新聞フェス」の制作をしています。
記者サロンやイベントなど、オン・オフラインのイベント企画・運営を担っているのも特徴です。政治、社会、経済、教育など日々発信するニュースにひも付いたサロンを開催。記者がナビゲーターを務め、著名人・有識者をゲストに迎えて、ユーザーの課題解決、社会参加につながるサロンを運営しています。また、「クラッシック×六甲山 秘密のコンサート」や豊岡演劇祭平田オリザさん解説付きツアーなどの多彩なイベントも手掛けています。
ボイシー社のプラットフォームを使った音声ニュース「めっちゃ兵庫」や6400万人が利用するブログ「note」に公式ページ「うっとこ兵庫」を開設、メールマガジン「ええやん兵庫」の送信も行っています。デジタル時代、柔軟な発想で、新たなビジネスを開発、運営する仲間を待っています。
メディアビジネス局では、新聞社の収入を支え、地域社会の発展に貢献するため、広告主や地域の課題解決に向け新聞広告をはじめとしたあらゆる「メディア」の提案営業を行っています。
新聞紙面の半分近くを占める新聞広告は、読者の生活に欠かせない生活情報であると同時に、新聞社の経営を支える重要な収入源です。メディアビジネス局ではそのような新聞広告の営業を行うほか「もっといっしょに」を合言葉に、広告主や地域のためになる事業にも取り組んでいます。酒造メーカーや農家と連携し資源循環型の日本酒「環(めぐる)」を販売したり、災害への備えの大切さを地元大学生と伝える「117KOBEぼうさい委員会」の運営を行うなど、地域課題の解決に向けた紙面展開や事業運営をしています。
地元紙として地域のため、広告主のために何ができるかを常に考え、幅広い視点で地域に根差した活動をすることで、読者および広告主からの厚い信頼を得ていきたいと考えています。
営業部は外勤部隊として、多岐にわたる広告主に対して新聞広告を中心としたメディアの活用や協働事業を提案する営業活動を行っています。広告会社をはじめ、さまざまな関係先と連携しながら業務を進めています。
さらに新聞社の様々な資源を活用した新たなビジネスモデルの構築と収益アップにも取り組んでいます。タウンメディア推進事業では、街中にあるデジタルサイネージへ神戸新聞の記事コンテンツを配信するほか、広告集稿や番組編成も行っています。タウンメディアとして近年増えつつあるデジタルサイネージの新規設置や運営、公共交通機関・商業施設にあるサイネージ運営のサポートを行う事業を展開しています。
そのほか、神戸ビーフの革を使った新たな地域ブランドづくり、資源循環型の日本酒づくり、エネルギー視点で地域デザインを考える協議会の設立・運営を行う課題解決型の事業など、従来の新聞広告営業の枠にとらわれない新たな“メディアビジネス”を生み出しています。
本社(神戸・姫路)以外では東京・大阪の2支社に営業部があり、本社同様の各種営業活動を行っています。
広告原稿の審査校閲、広告の割付や入稿処理、広告料金の請求や入金処理など、広告紙面製作業務および管理業務を行っています。
各種営業事業の運営を担当するとともに、営業支援部門として営業活動のバックアップや調査、資料作成なども担当しています。本社、各支社にまたがる全社企画の推進、関連する会議の進行、他局との連携・調整など、幅広い業務に関わっています。
地域に密着した報道・編集で、兵庫県ナンバーワンの発行部数を誇る「神戸新聞」。自動車販売に例えると、車(新聞)を作るメーカーが神戸新聞社で、車(新聞)を売るディーラーが新聞販売店になります。販売店は戸別配達を担います。神戸新聞社と兵庫県内の約230販売店をつなぐのが販売局です。
編集局なら記者が現場で取材活動するように、販売局では担当員が販売店などの現場で活躍します。日々発行される「神戸新聞」を商品として販売店に卸し、代金を回収します。また読者の手元に正確に新聞が届けられているか、読者を増やす活動にどう取り組んでいるかなど、販売店の業務指導にも力を入れています。販売第一部は神戸市内、明石市、阪神地区の販売店の指導・管理を担当し、販売第二部は第一部管内を除く兵庫県内全域の販売店の指導・管理を担当しています。
企画開発部は、販売促進・PR物の作成、市場分析のための資料収集、販売店従業員の労務対策・研修などを行っています。管理部では部数や販売予算の管理などを担当しています。
情報技術局は神戸新聞グループの情報発信を支えるIT部門です。
神戸新聞グループが情報を発信する媒体のうち、特に新聞製作システムの機能を熟知したエキスパート集団です。新聞に掲載する複雑な表を短時間で組み上げます。プログラムを開発してスポーツ成績を自動的に作成します。新聞紙に印刷された時の発色を意識した写真の色彩調整など、画像の加工も担当しています。また印刷工場に新聞データを効率的に送り届けられるよう、データ送信の交通整理も行います。
神戸新聞グループの情報発信を支える多岐にわたるシステムを構築し、運用を管理しています。利便性とコストのバランスを考えながら各種システムを構築します。メディア発信を支えるため、セキュリティーや災害時バックアップも検討します。また選挙の立候補者DBやボートレースの出走表作成など、業務アプリケーション開発も担当しています。ネットワークやテレワークのインフラ整備も受け持ちます。
インターネットの世界は激しく変動し進化を続けています。神戸新聞社もまた、新聞発行にデジタルコンテンツ発信を加えた「総合情報発信企業」として日々進化しています。
デジタル推進局は、放送、出版など多彩なグループ企業と連携しながら、神戸新聞、デイリースポーツの持つ情報コンテンツをさまざまなデバイス、サービスを通じて発信する事業の企画、開発、展開を担当しています。事業対象は自社ウェブサイトやブログ、スマホアプリ、デジタルサイネージなど多岐に渡り、ネット社会の進化を敏感に捉えながら事業の拡大を図っています。
ウェブデザイン、情報技術に精通したシステムエンジニアの集団である「WEBエンジニア部」、ウェブ広告やコンテンツ配信事業の企画開発・営業集団の「WEBマーケティング部」、最先端の技術を駆使しウェブサイトの収益化を追い求める「データ戦略部」、記事データベース事業を担う「データベース部」、2019年春に創設された「プロジェクト編集部」では、神戸新聞、デイリースポーツに次ぐ第三のメディア<まいどなニュース>をWEB創刊し、新たな読者開拓も始まっています。
WEB事業に関わる多様なプロフェッショナル人材が集まり、シームレスかつオープンな職場環境で日々業務に勤しんでいます。
事業局では文化・芸術、スポーツをはじめ、地域と連携した事業を多岐にわたり展開しています。このうち、展覧会事業は、県内の美術館や博物館と協力して開催することはもちろん、全国各地の美術館へ企画展を売り込むなど地方紙の中ではトップクラスの実績を誇っています。さらに、近年は海外にも活動の拠点を広げています。2012年12月から事業局の業務をグループ企業の神戸新聞地域創造へ全面委託し、音楽イベントなど新しい分野の開拓に取り組んでいます。
地域に根差した報道やスポーツの結果、芸能情報などを正しく速やかに伝える「新聞社」の役割は、安定した経営基盤なくしては果たせません。財務局は財務面から新聞社を支えるのが仕事です。
将来を見据えた経営目標に基づいた中長期的な財務戦略や単年度ごとの予算に沿って、日々の活動をウオッチします。1年間の企業活動の結果である決算において成果を確認し、次の目標に進むというサイクルの仕事です。
読者の皆様からの購読料や広告主からの広告代金などの各種収入、新聞という商品を作り、読者やユーザにお届けするために、取材・編集し、印刷・デジタル化する費用など「新聞社」としての経済活動は、財務情報に集約されます。その情報を分析しタイムリーに経営にフィードバックすることで会社を支えます。経営の羅針盤的な役割です。
また、年度ごとの財務情報は決算書(財務諸表)の形で表われますが、その数字には、遡れば阪神・淡路大震災、ここ数年はコロナ禍、最近では阪神タイガース日本一やヴィッセル神戸優勝など年度ごとの出来事とその中での全社員の頑張りが反映されていて、毎年積み重ねていく歴史書のようで思い入れが湧いてきます。
財務情報の背景にある各職場の様々な状況を把握するために社内の多くの人との交流が生まれ、色んな発見があることも多く自身の成長につながります。
言い換えれば、社内のみんなと一緒に「神戸新聞社」という樹の年輪を刻む仕事と言えると思います。
業務には次のようなものがあります。
資金管理 ⇒ 企業活動を滞らせないために適切に資金を調達、運用します。
予算管理 ⇒ 経営の羅針盤となる予算策定と実績チェック。
決算業務 ⇒ 月ごと、中間決算、年度決算で財務諸表にまとめます。
税務処理 ⇒ 適正な納税のための会計業務。
監査対応 ⇒ 監査法人による会計監査対応。
連結決算 ⇒ 神戸新聞グループ各社をまとめた決算業務。
資材管理 ⇒ 新聞用紙などの仕入れや在庫の管理。
システム ⇒ 経理業務をはじめとする事務系システムの運営。
財務局の中には、それぞれの業務を担当する「財務部」「資材部」「連結会計部」「コーポレートシステム部」があります。