神戸新聞社 RECRUIT2025
ENTRY

新入社員座談会

2023年入社の8名が語ります(所属は2023年9月1日時点)

新入社員
Q. 神戸新聞社を志望した理由
Q. どのような就職活動をしていたか
Q. 神戸新聞社のここが好き
Q. 入社して成長したと感じたこと・今後の目標
Q. 就活生へメッセージ

Q. 神戸新聞社を志望した理由

▼大高・尾仲・小野坂・成

小野坂 好奇心を文字や写真で表現する仕事に就きたいと思っていたので、マスコミを軸にして就活をしていました。具体的には、新聞社、テレビ、出版社です。勤務地の候補として神戸を考えるようになった理由は、街の雰囲気が気に入ったからです。大学から神戸に住むようになりましたが、海と山、自然に囲まれており、都会過ぎない街でとても住みやすいです。

尾仲 私は京都出身、大学は兵庫なので、関西とはずっと縁がありました。大学で、戦争の体験や記憶を伝えていくことに興味をもち、自分が関心のあることを追求できる企業を探していました。神戸新聞は、阪神・淡路大震災の伝承に力を入れており、私の思いと共通していると感じました。事実を伝えるだけではなく、震災後の課題を地域の人と一緒に考え、報道し、体験をしていない人たちに、自分ごととして考えてもらう―そんな仕事を神戸新聞社でしたいと思いました。新聞以外の業界も探しましたが、「やりたいことを仕事にしたい」という気持ちを大切にしました。

大高 私も、「やりたいこと」を中心に置いて就活をしました。演劇が大好きで、中学校から脚本を書いていたため、豊岡、宝塚がある兵庫県での就職を意識するようになりました。演劇関係の企業も探していましたが、最終的には兵庫県で自分の得意な書く仕事をしたいと思うようになり、神戸新聞にたどり着きました。今まで身につけてきた演劇の知識や関わりを記事にしていきたいですね。

 僕は、勤務地と「やりたいこと」両方で神戸新聞社を志望することになりました。出身が神戸で、ずっと神戸で暮らしてきましたから、街に愛着がありました。また、韓国人として日本で生まれて、在日コリアンの歴史、「声」が日本社会に伝わっておらず、差別やヘイトスピーチなど誤解されている点が多いと感じていましたが、新聞記者ならば、偏見を解消できると思いました。文章を書くことも好きで、写真を撮って記事も書く、自分1人で1つの商品を作り上げるという点で新聞記者に魅力を感じました。

▼田中・古田・劉・永井

田中 幼いころから地元の獅子舞等の行事にかかわってきていました。そういう事業を取材したくて、私の地元、関西で、地域密着している企業を探していました。そこで、「もっといっしょに」をモットーに地域に根差している企業の「神戸新聞」を志望しました。

古田 元々マスコミを目指していました。大学在学時、「阪神淡路大震災1.17のつどい」に参加して災害報道の意味を考えるようになりました。東日本大震災の被災地にも行ったことがあり、災害の記憶を次世代に受け継ぎたいと思うようになりました。災害報道をしたいという思いからと、地域に密着した記事を書くところにも魅力を感じ、志望しました。

 新聞は、いろいろな分野を合わせて、一つの課題を考えられると思っています。また、実家で神戸新聞を購読しており、身近でした。中学時代から朝ごはんを食べながら、1面の正平調と社会面にある4コマ漫画を読んでいました。

永井 夏のインターンに偶然参加して、それをきっかけに説明会等に参加しているうちに、興味を持ちました。スマホでネットニュースを見るのが好きだったので、配信の仕組みについて学んでみたいと思い志望しました。

Q. どのような就職活動をしていたか

▼大高・尾仲・小野坂・成

 僕は新聞社だけ受験したので、しっかり対策しました。新聞社の試験では作文が必須なので、作文の練習をたくさんしましたね。ネットや就活本で過去の出題テーマを探して執筆し、仲間と添削し合いました。時事問題対策としては、新聞をよく読んで最新のニュースを把握するようにしました。紙面の傾向を頭に入れておくと、面接で役に立ちました。

小野坂 僕も似ている感じです。友達と作文を一緒に書いて見せ合いました。友人の上手な表現を参考にしたり、自分の修正したほうがいい部分を指摘してもらったりしました。親しい間柄だと本音で話しやすいので、よかったと思います。企業のホームページを活用して、会社情報を得ていました。

大高 私は、2人とはちょっと違っていて、新聞社の試験対策は特別していませんでしたが、書き続けることを大事にしていました。脚本執筆に加えて、アルバイト先の高齢者住宅で、施設の職員さんと協力して施設内新聞を発行していました。コロナ禍で外出できない期間に、お住まいの方同士の情報共有を目的としたものです。レシピや居住者さんがされていた仕事の紹介などが主な内容ですが、書くことの楽しさを再認識しました。面接は、自分らしさを出すことに重点を置いたため、事前準備をし過ぎないように心掛けて臨みました。対話をしている感覚だったため、緊張はあまりしませんでした。選考が進むにつれ、自分の持ち時間も増えるので、深掘りして質問されそうなテーマについては、何を聞かれても答えられるくらいの用意をしていました。

尾仲 私はみっちり準備するタイプなので、キャリアセンターの職員の方や家族と面接対策をしました。「志望理由」「ほかの新聞社と違うところ」などで回答を考えました。作文は、キャリアセンターが出してくれたテーマで書く練習をしました。時事対策としては、購読紙をしっかり読むことと、問題集を解いていました。新聞業界以外も含めてインターンや説明会に参加しました。オンライン形式での開催が多かったです。オンラインだと、社風は伝わりにくかったかなと思います。ただ、神戸新聞社のインターンでは先輩記者のお話がたくさん聞けて、雰囲気はつかみやすかったです。

 インターンでいうと、リクナビや各新聞社の採用ページから探して夏のインターンに行きました。社員の方と直接話したことで、社風が伝わりました。マスコミのセミナーにも参加しました。面接は想定問答集を作って、友達とみっちり練習しましたね。目線とか声のトーンなどフィードバックをもらいました。

小野坂 僕は、オンライン面接の練習に力を入れました。

 オンライン面接もコツがいくつかあります。画面上で面接官の顔を見ると目線が下がるため、カメラを見ることを意識すること、また、タイムラグがあるので、質問されてからひと呼吸おいてから話すこと。自分なりに工夫することで、オンライン面接がスムーズにいきました。神戸新聞は対面面接でしたが、堅苦しさがなく、面接官と会話する気持ちでできました。

▼田中・古田・劉・永井

古田 伝えるという仕事がしたかったので、マスコミ志望でした。ほかの業種の企業も受けましたが、新聞社やテレビ局の採用試験を中心に受けていました。毎日、新聞を読んで、気になる記事を切り取り、自分がどのようなことに関心があるのかを確認するようにしていました。

 神戸新聞社を第1志望に就職活動をしました。気になる記事を、大学のデータベースや実家の新聞で取っておいたり、大学のキャリアセンターを利用したりして準備をしました。同時に、教員採用試験の準備も進めていました。迷ったこともありましたが、面接時の記者の方が格好良かったので、神戸新聞社に決めました。

永井 地元(兵庫県)に戻りたかったので関西で働ける企業、大学で情報系のことを学んでいたのでそれが生かせるIT系の企業を探して受験していました。そんなに数は多く受けていません。気になった企業数社を受験したという感じです。

田中 大学の専攻が生命科学部(理系)というところだったので、出身の人は製薬業界に進む人が多く、その流れを汲んで、製薬業界の就職活動もしていました。ただ、前段で話したように、地域の仕事がしたかったので、周りにはあまりいませんでしたが、新聞社・出版社を中心に受験していました。新聞ダイジェストを読んだり、SPI試験の勉強をしたりしていました。

Q. 神戸新聞社のここが好き

▼大高・尾仲・小野坂・成

尾仲 自由度が高いです。自分がおもしろいと思って取材に行きたいというと、先輩が気軽に「いいじゃん」と言ってくれます。手配取材で会った方から、利用者が減っている商業施設の駐車場の屋上で、BMXのスクールを開くという話を聞いて、地域の活性化に取り組んでいる人の紹介として書いたこともあります。地域のみなさんとの関係が深く、街ネタをどんどん提供してくれます。神戸新聞を好きでいてくれると実感します。

大高 自由さと地域密着は私も好きな点です。取材1回目は先輩に同行して2回目からは完全に一人。ドキドキしたけれど、1回目に吸収することが多かったため、なんとか乗り切りました。現在報道部で勤務していますが、私が演劇を好きなことを先輩たちが知っているので、演劇の話題でも記事を書くチャンスをもらうことがあります。地域密着の話でいくと、兵庫県の地方紙としての高い意識をもって、他社が書かない規模の事件事故にも向き合って、記事を書くところが好きです。

小野坂 同じ意見です!他社が書かないような地元ネタを書いているので、自分だけの記事が書けます。先輩も話しやすくて、休日に気になった出来事について雑談をしたことが記事になったこともあります。実は神戸新聞社の名刺には、グループ企業の「デイリースポーツ」のロゴマークが入っているので、阪神ファンの人と仲良くなれます!

 先輩から学ぶことは多いです。原稿の書き方から社会人としての言葉遣いまで、厳しいけれど、愛情を込めて指導してくれます。外に出ていって、いろいろな人と話したほうがいいよと教えていただいたので、取材、執筆の空いた時間に公民館、カルチャーセンターに行っていますが、この寄り道がきっかけで記事になったこともあります。姫路は購読者数が特に多いので、読者との距離がとても近いです。取材を希望する声も後を絶ちません。腕章をつけていると「読んでるで」と声をかけてもらいます。感想もいただけて、とてもありがたいです。

▼田中・古田・劉・永井

 おおらかな会社で、1年目でも自分がやりたいと思えばなんでも挑戦させてくれる会社だと思います。伸びたい、成長したいという気持ちを大切に育ててくれる先輩たちばかりです。自由に使える時間も多く、自分が気になっている人にもお話を伺えます。今は、地域の日本語教室・学校の国際教室を取材したいです。

永井 デジタル推進局では、現在、私が所属しているIT系のWEBエンジニア部、営業系のWEBマーケティング部、「まいどなニュース」を手掛けるプロジェクト編集部など、全然違う職種の人がいます。職種が違っていても同局なので関わることも多く単なる技術職にとどまることなく刺激が多く楽しいです。また、神戸新聞NEXT、デイリースポーツオンライン、まいどなニュース、よろずーなど多彩なWEBメディアを運営しており、合間にみていると面白い記事も発見できたりします。

田中 自分が面白いと思ったことを記事に反映できるところです。具体的には、5月ごろ(まだ入社して間もないころ)、東播の神社で大きい石を奉納する神事がり、その取材の際、長めの記事を書かなければならなかったので、悩んでいました。先輩から「自分が面白いと思ったところを掘り下げて、書けばいい」とアドバイスをもらい、複数の取材先や資料を確認しながら記事をまとめ上げることができました。自分が思ったこと、考えていることを的確なアドバイスをもらえながら、記事にすることができるので、自由な社風だと実感しました。

古田 読者の方と距離が近いところです。今は淡路総局に配属されています。他社よりも淡路島にいる記者の数が多いので、島内向けの記事を幅広く伝えることができると感じております。「神戸新聞の取材です」と伝えると、「いつも読んでいます」と記事の感想等もいただくことも多々あり、やりがいにつながります。今まで、地域の情報を発信し続けた神戸新聞だから感じられること、そんなところが好きです。

Q. 入社して成長したと感じたこと・今後の目標

▼大高・尾仲・小野坂・成

尾仲 人と話すのが苦手だったけれど、取材を重ねることで、楽しく思えるようになりました。三田のみなさんは、とても人がいいです。私の写真が新聞に載ったときに、「見たよ」と声をかけてもらえました。入社当時は、記事をよく修正されていましたが、5カ月経った今では、数カ所程度の直しで掲載してもらえることもあります。

大高 現場を見ていない人に記事を通して伝える仕事なので、表現のバリエーションを増やすことの大切さを先輩から学びました。写真を撮るのは、本当に難しいですがいろいろ教えてもらっています。

 いい意味でがめつくなりました。取材相手に時間をとらせて申し訳ないという思いがありましたが、記事にするために必要な情報であるという意識をもって、しっかり時間をとっていただいています。取材にかかる時間は通常1時間くらいですが、話が盛り上がると2、3時間になることもあります。原稿も「少しはましになったな」と言っていただけるようになりました。

大高 もともと、人と話すことが好きだったのですが、探ることを意識して会話するようになりました。また、毎日運転するので、運転がうまくなりました。

小野坂 大きな事件事故を経験して、何事にも物おじせず向き合えるようになりました。事件事故があると、各社が繰り返して聞き込みをします。そのため、取材を拒否されるような場合がありますが、記事を書くために、一歩踏み出すようになりました。

 今後の目標としては、北は但馬から南は淡路まで総局支局勤務を経験して、兵庫の旧五国を制覇したいです。

小野坂 僕は、チャットGPTにはできない、現場で人と対話した記者だけが書ける記事を生み出したいです。

大高 私も、自分にしか書けない記事が書きたいです。そのためには、先輩を見習って表現の幅を広げて、署名なしでも大高が書いたと気づいてもらえるくらいの記者になりたいです。

尾仲 私は、自分が書いた地域の課題に関する記事で、そこに住む方々が行動してくれるような記者になりたいです。

▼田中・古田・劉・永井

永井 入社して、ウェブサイトの仕組みなど技術面での基本的な部分は理解できたと思います。社会人として、メールの書き方、電話対応等、学生時代とは全く違っていたので苦労はしましたが、様々な職種の方とふれあうこともあり、基本的なところはマスターできるようになったと実感しています。今後は、神戸新聞NEXT、デイリースポーツオンライン等の運営を任されるくらいに活動していきたいと思います。

田中 東播地方で活躍している人をピックアップし、取材する企画があります。私が別件でお会いした人を提案・取材し、この企画で掲載することができました。入社したころの自分では到底できなかったと思います。成長を肌に感じ、人脈が広がってきたように思えます。自分で記事を探して書けるようになってきたと実感しました。また、書いた記事を見てくれた人が、後ほど、素敵な記事でしたよなどメッセージをくれることもあり、励みになります。もっと地域の人が思うことを反映できる記事を書いていきたいと思っています。

古田 淡路島についての知識が増えてきたと思います。原稿の書くスピードや記事の内容などまだまだだと思うので、がんばっていきたいです。先輩たちを見ていると、個人的に取材の依頼がくることが多いようなので、今まで通り、足を動かしながら、人脈を広げて、個人的に取材を依頼されるような関係性を築いていけたらと思っています。

 入社当時は、雰囲気にのまれて取材不足で帰ることが多かったです。今もまだまだですが、会議の取材の際は、全体を広く見られるよう心掛けたり、人との取材の際は、具体的なエピソードを引き出せるように質問したりと、かなり考えて取材しようとしています。書く方は、多様な言葉を使うことや、読みやすい流れに気をつけるようにしています。毎日が頭の体操です。目標は、想いと技術を持って、周りを巻きこめる記者になることです。

Q. 就活生へメッセージ

▼大高・尾仲・小野坂・成

尾仲 就職活動のセミナーでは、福利厚生、仕事の環境を判断基準にした方がよいという話を聞きましたが、自分の「やりたいこと」にこだわってほしいです。もう一つ!新聞社は、採用の時期が早いため、教育実習と日程が重なって大変でしたが、不器用な私でもなんとか調整できました。同じような立場の方は、あきらめずに挑戦してみてください。

小野坂 息抜きしながら頑張ってください。

 さまざまな業界、企業に目を向けてみて、じっくり考えてみてください。マスコミ業界は厳しいとか、斜陽だとか言われています。しかし、県紙だからこそ届けられる記事、取材できるヒト・モノもたくさんありますし、身の回りに起こった出来事を伝える仕事は、社会にとってなくてはならないものです。「我こそは」という意欲のある方をお待ちしています。

大高 無理せずに自分らしく就職活動をしてください。新聞記者は、やりがいがあって楽しい仕事ですよ。

▼田中・古田・劉・永井

田中 大学の出身が理系で、先輩や周りにはマスコミの就職者が少なかったので、あまり情報が得られず、心細い部分はありました。この会社に就職して、理系であっても自分がしたいことがあれば、全然大丈夫だと実感しました。最後まであきらめずに自分の気持ちを大切に頑張ってもらえたら、どんな結果になっても悔いが残らないと思います。

古田 私は遅くまで就活をやっていました。ぜひ、あきらめないで頑張ってほしい。内定を持っている人、持っていない人、1人奮闘している人、・・・それぞれがあらゆる不安を抱えている、また、思いがけないことも多々あると思います。自分の中で譲れないものは何か、深く考えて行動すれば道が見えてくると思います。私は、面接で聞かれたことを書き出して、きちんと言えたかを確認して復習していました。自分の今を見つめるのはつらいことだと思いますが、諦めないでみてください。応援しています。

 この仕事は、どんな性格も長所として生かせると思います。好奇心があればもっといいかもしれません。私は学生時代、こうしたいと思っても、周りに言えないことも多かった気がします。というか、内に秘めることが美徳だと思っていました。こういうことがしてみたい、こんな仕事がいいかなと話せるのは、大学生のうちです。格好悪くても誰かに伝えて、少しでも自分の肥やしにしてほしいです。今でもできますが、大学時代の方が時間があるので、自分の挑戦したいことややりたいことを実践して、のびのびと過ごしてほしいです。応援しています。

永井 大学が理系で、新聞社に就職という人は少ないかもしれません。一般的なイメージではなく、自分が興味を持っていることや携わってみたいと思える仕事、直感的にいいなと思う企業に就職するのがいいと思います。きっと、いろいろな企業の説明会に参加することによってめぐり会えると思います。その中で、当社になった場合は、一緒にお仕事ができる日を楽しみにしています。