地域に根差した報道やスポーツの結果、芸能情報などを正しく速やかに伝える「新聞社」の役割は、安定した経営基盤なくしては果たせません。財務局は財務面から新聞社を支えるのが仕事です。
将来を見据えた経営目標に基づいた中長期的な財務戦略や単年度ごとの予算に沿って、日々の活動をウオッチします。1年間の企業活動の結果である決算において成果を確認し、次の目標に進むというサイクルの仕事です。
読者の皆様からの購読料や広告主からの広告代金などの各種収入、新聞という商品を作り、読者やユーザにお届けするために、取材・編集し、印刷・デジタル化する費用など「新聞社」としての経済活動は、財務情報に集約されます。その情報を分析しタイムリーに経営にフィードバックすることで会社を支えます。経営の羅針盤的な役割です。
また、年度ごとの財務情報は決算書(財務諸表)の形で表われますが、その数字には、遡れば阪神・淡路大震災、ここ数年はコロナ禍、直近では阪神タイガース日本一やヴィッセル神戸優勝など年度ごとの出来事とその中での全社員の頑張りが反映されていて、毎年積み重ねていく歴史書のようで思い入れが湧いてきます。
財務情報の背景にある各職場の様々な状況を把握するために社内の多くの人との交流が生まれ、色んな発見があることも多く自身の成長につながります。
言い換えれば、社内のみんなと一緒に「神戸新聞社」という樹の年輪を刻む仕事と言えると思います。
業務には次のようなものがあります。
資金管理 ⇒ 企業活動を滞らせないために適切に資金を調達、運用します。
予算管理 ⇒ 経営の羅針盤となる予算策定と実績チェック。
決算業務 ⇒ 月ごと、中間決算、年度決算で財務諸表にまとめます。
税務処理 ⇒ 適正な納税のための会計業務。
監査対応 ⇒ 監査法人による会計監査対応。
連結決算 ⇒ 神戸新聞グループ各社をまとめた決算業務。
資材管理 ⇒ 新聞用紙などの仕入れや在庫の管理。
システム ⇒ 経理業務をはじめとする事務系システムの運営。
財務局の中には、それぞれの業務を担当する「財務部」「資材部」「連結会計部」「コーポレートシステム部」があります。